くらしに、島時間を。
Welikes! MAGAZINEは、大川堂が沖縄のくらしから見つけた「ちょっと素敵になるヒント」をお届けする読み物シリーズです。今回のテーマは「植物のある暮らし」。風水の視点から、お部屋の“伸びしろ”を一緒に探していきます。
“しあわせの島風が巡る” 植物のある暮らしの「伸びしろ診断」
自分が心地いいなら、今のままで、まあるく満点。
けれど、「もうすこしだけ、部屋の空気をひらいてみたらどうなるだろう?」
そんな好奇心の答え合わせがしたくって、風水の先生と一緒にお部屋のコーディネートを眺めてみました。
見つかったのは、明日がちょっと愛おしくなるような、ちいさな伸びしろです。
経歴・実績 風水師歴(鑑定士歴):1995年〜
「風水デザイン -office和来-」を宜野湾市大山に開設。<2017年>
『沖縄風水アカデミー』併設
メディア掲載・出演歴:
RBCテレビ『情報コンビニ 龍の髭』
読売テレビ『家という物語』
ROKラジオ「和来龍のおもしろ風水」
著書『「沖縄風水学」入門』、『幸せを呼ぶ琉球風水』、『和来龍のおもしろ風水』、『絵本『「りゅうきゅう」のはなし』など
自由に形を変える寛ぎ、
太陽(てぃだ)と風の抜けるリビング
和来先生|窓や玄関から入ってきた良い運気は、壁を伝って最後は部屋の「角」に流れ込みます。だからこそ、何も置かない角はエネルギーが停滞し、どこか冷たく重たい空気が漂いがち……。
ここにそっと植物を置くだけで、沈黙していた空間に瑞々しい息吹が戻り、部屋全体の運気が回り始めます。
例えばこのモンステラのように「手のひらを広げたような形」の植物を置くと、丸く包み込まれるような安心感へ繋がります。これはなかなか上級者の置き方!大きく横に広がる生命力がお部屋の印象を暖かく仕上げてくれています。
モンステラ / ウンベラータ
- 特徴:
- 大きなハート形・丸形の葉が「夫婦愛」、「永久の幸せ」をもたらす。
- 設置場所:
- 東南や西の方角がGOOD!
お部屋の角(コーナー)は、空気やエネルギーが停滞しがちな場所。ここに大きなチェストや箱型の家具をピッタリと押し込むと、気が塞がり空気が少し息苦しくなってしまいます。そんな時こそ、植物の出番♪
和来先生|窓の外に木々が見えるなら、それは素晴らしい幸運!室内から外の緑を眺めるとき、窓辺にひとつ吊るす植物(ハンギングプランツ)があるだけで、外の自然がグッと部屋の中へ引き込まれるような、不思議な一体感が生まれます。
窓辺のハンギングプランツは、外の緑と室内のエネルギーを繋ぐ「気の中継地点」になります。キラキラとした煌めきのある植物ポットを選ぶと、金運のエネルギーを逃がさない「財キャッチャー」として働いてくれます。
ディスキデア オバタ
- 特徴:
- 「平和」を象徴し、丸やハートの形をした肉厚でかわいらしい葉っぱで贈り物としても好まれます。
- 設置場所:
- レースカーテン越しの光が当たる明るい室内で、風通しの良い場所に置きましょう。
風水には、人が集う空間を起点として左右のエネルギーを整える「青龍(せいりゅう)」と「白虎(びゃっこ)」という考え方があります。
特に座って左側の青龍側には、上へと伸びる背の高い植物を置き、発展のエネルギーを強調するプロの技も!
風水で「青龍」が司るエリアには、ガラスや水のアートが特等席!キラキラと光を反射するガラスの花瓶に植物を活ければ、まるで龍が水を求めて空から降りてくるような美しいパワースポットに。
龍をわが家に招き入れて、運気が一気に大ジャンプ!
リラックスした瞬間、
植物にフラれてる…!?
和来先生|ソファで一息ついて見上げたら、目に入るのは葉っぱの「裏側」だけ。実は、幹が高すぎる植物を置くと、ずっと「背中を向けたツンデレ状態」になっちゃうんです。
せっかくなら、ちゃんとお互い「顔」を見合わせて癒やされたいですよね。植物はフィーリングが一番大切です。
ソファの上で、旅をする。
部屋の中央に配置した自由なソファを中心に、透明度の高いサイドテーブルを添えて。視線の先に生命力のある大鉢のグリーンが佇むことで、無機質になりがちなリビングに「木」の温もりが加わります。スマホを置いて、ただグリーンの葉脈を眺めるだけの、贅沢な島時間が流れ出します。
「どこに座ってもいい」が、家族の距離をほどよく変えていく
顔を見て笑い合う
その「島時間」こそが
今日の一番のごちそう。
和来先生|柔らかな丸みで統一された、とってもお洒落で優しい雰囲気のダイニングシーン。空間のアクセントとしてコーナーに置かれた大きな植物が、さらにインテリアの完成度を高めてくれていますよね。先程のリビングでお伝えしたことを思い出し、このお部屋の「角」がむき出しだったら…と想像してみてください。
むき出しの角は知らず知らずのうちに空間にピリッとした不安感を与えてしまいます。
ここにシンボルツリーのようなこのベンジャミン。ツンとした角を緑で包み込むことで、気の巡りが劇的にアップ!会話も弾む、ぬくもりあふれるWELCOMEな空間に早変わりします。
家具が丸く優しい印象だからこそ、壁の角が目に入ると、人は無意識にピリッとした不安感や嫌な印象を受けてしまいがち。気の流れもそこでピタッと停滞してしまいます。 そこに大きな植物があることで、空間のエネルギーが再びイキイキと循環し始めます。楽しい会話や美味しい食事の時間を裏で支えてくれる、まさにダイニングの守り神のような存在です。
ベンジャミン
- 特徴:
- 「幸福をもたらす」と言われる縁起の良い木。留守番宅にも◎。
- 設置場所:
- 優しい日当たりの明るい空間で。
和来先生|大きな植物をぽつんと置くよりも、下に小さな植物を添えて「足元を支えてあげる」のが大正解!
自然の風景と同じように下をどっしり構えることで、空間に抜群の安定感が生まれます。コツは、全体がゆるやかな【三角形】になるように並べること。
これだけで一気にプロっぽいディスプレイになります。
さらに気の流れを良くする秘密は「動線を意識した高さ」。
人が歩く動線に合わせて、手前は低く、奥にいくほど高くなるように配置するだけで、気がスムーズに流れるようになり、通るたびに心地よさを実感できる特等席になりますよ。
観葉植物をたくさん置くと、鉢の存在感で床まわりが重たくなっていませんか?垢抜けるコツは、スタンドを使って「高低差」をデザインすること。空間にふわっと動きが出て、一気に軽やかな印象になります。
美しいものへ、
視線と気を導く。
角を潰す重要性は分かっても、「じゃあ部屋の四隅すべてに植物を置かなきゃダメ?」と思ってしまいますよね。
もちろん、すっきりさせておきたい角だってあるはずです。
そんなときは、あえて「何も置かない」代わりに、そこから意識をそらすテクニックを使ってみましょう。やり方は簡単。角の手前や別の場所に、あなたが一番心惹かれるお気に入りのインテリアを主役として飾るだけ。
たとえば、色彩豊かなアートや大切な人との写真、大地のエネルギーを宿した沖縄の力強い焼き物(やちむん)などもいいですね。
「見せたくない角」から「見せたい真正面(お気に入り)」へと人の視線を誘導するー。これは空間のネガティブな印象を消し去る、風水における非常に高度で美しいテクニックです。
植物の置き方ひとつで、お部屋の居心地ってガラッと変わるんです。
人の流れを塞いだり、「高い→低い」の順に並べたりするのは、気の流れを止めてしまうからNG。
ポイントは「あなたの目線」。
「気の流れ」とは、
あなたの歩く道のこと。
和来先生|風水と聞くと、家具の配置ばかりを気にしてしまうかもしれませんが、実は「ここを歩く時どう感じるか」の方がずっと大切です。人が動きやすい道筋には、良い運気が滑らかに流れ込んでくるからこそ、家の中に淀みのないスムーズに巡らせる導線が大切な最重要テクニックです。
イタリアの歓びを、
島のまんなかに。
なによりも家族との時間を大切にする、イタリアの暮らし。
その温かいマインドって、私たちの「ゆんたく」の精神とどこか深く通じ合っている気がしませんか?
そんなイタリア生まれのブランド「カリガリス」から選んだのは、洗練されたモダンな丸テーブル。みんなの視線が自然と中央で交わり、島の大皿料理もサッとシェアしやすい円卓です。
そこに体を優しく預けられる、座り心地が長く続くチェアを合わせて。この食卓を中心に整えられた空間で交わすおしゃべりは、いつもの日常を、贅沢な島時間のひとときに変えてくれます。
沖縄のリゾートホテルで過ごす朝のような
贅沢なひととき
和来先生|すべての運気が通る玄関には、贅沢な「両方置き」がおすすめです。豊かな金運を引き寄せる「丸みのある葉っぱ」と、悪い気を寄せ付けない「尖った葉っぱ」。2つの異なるアプローチを組み合わせることで、空間のバランスが美しく整います。ポジティブなエネルギーだけを呼び込む、理想の玄関をつくりましょう。
マグネシウムを主成分とした環境に優しい自然素材のオリジナルプランター「Mag-en(マグエン)」。セメントの約3倍の強度があり、調湿効果・殺菌効果の機能を兼ね備えています。
ドラセナ カンボジアーナ
- 特徴:
- 上に向かって伸びる性質から、運気を上向きにすると言われています。
- 設置場所:
- 日当たりと風通しの良い室内。
育てる場所への思いやり。
イキイキとした
フェイクグリーンも◎
日の入りにくい玄関なら、無理に本物を置いて枯らすよりも、お手入れのいらないフェイクグリーンを選ぶのが優しい選択です。
風水で何より大切なのは、空間に愛情をかけること。植物の命に寄り添い、環境に合った形でおもてなしの空間を整える。その心づかいが、玄関を通るすべての人に温かいぬくもりを伝えてくれます。
静寂と癒しをもたらす
「竹系グリーン」
和来先生|風水において「水」の気が強く、どうしても空気がこもりがちなトイレ。ここには、スッと縦に伸びる「竹系」の植物を置くのがベストアンサーです。
水をグングンと吸い上げながら上へ伸びていく竹系の植物は、空間のよどみをクリアにしてくれる心強い味方。凛とした静寂が心を落ち着かせてくれます。
陽が当たりにくいトイレの環境でも、タフに育ってくれるのも嬉しいポイント!
ウンナンシロタケ
- 特徴:
- 「緑の宝石」とも呼ばれる繊細で優雅な姿が特徴。
- 設置場所:
- 耐陰性と耐寒性に優れ、場所を選びません。
画面に向かう集中力と、深く寄りかかるリラクゼーション。その美しい両立を叶えるのは、空間に調和する植物。取り入れやすい眼精疲労を優しくいたわる緑のレイアウト。
日の入りにくい場所でも本物の緑を愛でたいなら、鉢を「動かせる仕組み」を作ってあげるのがスマートです。お気に入りの鉢をキャスター付きのスタンドに乗せる。ただそれだけで、休日の朝や光が差し込む時間帯に、お部屋の特等席へスムーズに誘って日光浴をさせてあげる事ができます。
「お部屋に緑は欲しいけれど、土を持ち込むのは少し不安…」そんな風に感じたことはありませんか?私たちは「ハイドロカルチャー」という新しい緑との暮らし方をご提案しています。
ギリシャの命の「水」が教えてくれる。
新しい命のはぐくみ方
ハイドロカルチャーとは、ギリシャ語の「水(ハイドロ)」を語源とする水耕栽培のこと。土の代わりにハイドロコーンという丸い発泡煉石を使うことで、水だけでも多くの植物を健やかに育てることができます。
底に穴をあける必要がないからこそ、アレンジは自由自在。使わなくなったジャムの空き瓶、お気に入りのマグカップ、時には小さな人形を添えて自分だけの遊び心を表現!あなたらしい世界観を叶えてみませんか♪
〈透明感〉シンプルなガラス
かわいい空き瓶や、スクエアガラス。光の反射を楽しむ。
〈温もり〉ホーローと陶器
キッチンのホーロー缶や、美しい色合いのやちむんと組み合わせ。
〈物語〉ジオラマを添えて
ブリキ缶に多肉植物を寄せ植えし、小さな世界を楽しむ。
〈空間〉ハンギングプランター
水やり頻度が少ないからこそ、高い位置にも◎。空気を浄化。
葉っぱの「カタチ」が持つ魔法
丸い葉
「金運」と「安定」。お金のエネルギーを呼び込む。西の窓辺や、安心感が欲しい場所に最適。
尖った葉
「魔除け」と「邪気払い」。外からの悪い気を跳ね返す。玄関や気が乱れやすい場所に最適。
広がる葉
「気の循環」と「発展」。手のひらのように開き、空間全体に気をまき散らす。リビングの角に最適。
まっすぐ伸びる・竹系
「浄化」と「鎮静」。水を吸い上げ静寂をもたらす。トイレなど水回りの陰の空間に最適。
島風が通り抜ける、明日の特等席
今回、私たちのお部屋に隠れていた、たくさんの可能性を優しく紐解いてくださった先生、本当にありがとうございました!最初は緊張していたOHKAWADO編集部も先生の温かい言葉で、見慣れた景色がどこか新鮮で、さらに愛おしいものに塗り替わっていくような豊かな時間を過ごすことができました。
もしあなたのお部屋にも、まだ見ぬ「ちいさな伸びしろ」が眠っているとしたら…。
ほんの少し、植物の葉のカタチを意識してみたり、動線に合わせて配置を変えてみたり。
そんな軽やかな一歩から、心地よい島風が吹き抜けるような変化を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
あなたの明日が、もっとまあるく満たされますように。
【Credit】
Feng Shui Advisor | 和来 龍
Photographer / 大湾 朝太郎
To your beautiful tomorrow.















